現在婚約中の私ですが、相手の実家にご挨拶に伺うことが増え、緊張することがよくあります。
義理とはいえゆくゆくは家族になりますので、良好な関係を築いていきたいと思うあまり、
「失礼があってはいけない」
「うまくお話しできるかな」
など、到着するまでの道のりは毎回いつもより鼓動が早くなってしまいます。
そんな婚約中の彼女の実家が、喪中になりました。
「喪中」期間中の義理の実家の帰省ってどうしたらいいんだろう。
新年のご挨拶や、お年賀、お歳暮など、意外とわからないことが多かったため、今回は喪中の義理の実家に帰省するときのマナーについてまとめてみました。
喪中の際の帰省の際に気をつける事
お歳暮やお年賀はどうする?
私自身、お歳暮については恥ずかしい話、最近になって送るようになりました。
親戚やお世話になった方など、送る相手を思い出しているとふと会いたくなります。
では彼女の実家が喪中の時はどうしたら良いでしょうか。
お歳暮は、年の暮れに1年のお礼の挨拶の品物を送ることです。
お歳暮は「お祝い」という意味ではないので、贈っても問題ありません。
お年賀は、新年の挨拶に品物を送ることで、「新年を慶ぶ(よろこぶ)」という意味が込められていま す。
ですので喪中では、お年賀は送ることは避けるべきだとされています。
しかし、名目を「寒中見舞い」として送る分に問題ないです。
気分が沈んでいるかもしれませんので、一言添えて心が温まるような贈り物が良いでしょう。
年越しそば・おせち料理
私は年越しそば、おせち料理ともに大好きなんです。
大晦日にかき揚げを乗せたおそばを、家族と一緒に食べるのが恒例になっています。
中でも、数の子が一番の好物で、痛風になってしまう不安を抱えつつ、かなりの量を食べてしまいます。
喪中の際はどうしたら良いかというと、年越しそばはOK、おせち料理は控えた方が良いそうです。
年越しそばを食べるようになった由来は5つあります。
- 細く長く伸びることから「健康長寿」「家運長命」の願いが込められている。
- 切れやすいことから、1年の厄災や苦労をキレイさっぱり切り捨てるため。
- 元禄時代の本「本朝食鑑」に健康に良い食べ物とされており、体内を清めて新年を迎えるため。
- 金銀細工師は、金銀の粉を集める時にそば粉を使っていることから、そばは「金を集める」という縁起を担いでいるため。
- 鎌倉時代、博多の承天寺にて、年末を越せない町人に対して、「世直し蕎麦」と称して振る舞うと、翌年から町人たちに運が向いてきたため。
以上のように縁起を担ぐような説が多く、お祝いといった意味合いがないため、喪中でも問題ないとされています。
なので、彼女の家が喪中でも、年越しそばはしっかりと食べさせていただきました。
おせち料理に関しては、彼女の実家のおせち料理は手作りでとても美味しく、毎年楽しみにしていました。
しかし、おせち料理は新年をお祝いする意味合いがある料理のため、その年は残念ながら作られておりませんでした。
でも、近年では考え方も変わってきており、お祝いの意味を持たせないで、普段の食事として食べるのなら良い。
というようにもなってきているようです。
また、喪中でも忌明け、つまり四十九日法要を終えた後であれば食べてもいいのではないかという考えもありますし、ご家庭によって様々ですが、海老や鯛、昆布、紅白のかまぼこなどのおめでたい意味のある食べ物を避け、重箱に詰める事を避ければおせち料理も食べてもよさそうです。
まぁ、そんなことは彼女の家には伝えませんでしたが、せっかく調べたので書いてみました(笑)
初詣は行ってもいいの?
新年は、毎年2日に初詣に行く前に彼女と2人で温泉に行きます。
その後に、彼女の実家近くの有名な神社への参拝がルーチンになっており、これをしないと新年を迎えた感じがしません。
しかし、喪中の時はどうなんでしょうか。
喪中の時は、初詣は「神社」への参拝はNG、「寺院」への参拝はOKのようです。
神社を中心とした、日本の神々への信仰である神道では、「死をけがれ」とする考え方があり、 忌中の者は鳥居をくぐってはならないという教えがあります。
忌明けであれば良いというところもありますが、避けるのが無難かと思います。
なので、今回は温泉だけ入って、初詣に行くのは控えました。
一方で仏教では、死を汚れとする考え方はありません。
そのため、喪中でも寺院への初詣は行っても大丈夫だそうです。
よく輪廻転生といいますが、「死」に対しての考え方が、神道と仏教では違いがあるため、このような結果になるのだと思います。
お年玉
彼女の実家には、彼女の甥や姪も集まります。
もらう側も嬉しいお年玉ですが、あげる側も実は密かにかわいいお年玉袋とか、少しシャレを効かせているポチ袋など、意外と探すのって楽しみの1つなんですよね。
ですが、喪中の際はどうなんでしょうか。
甥っ子や姪っ子の喜ぶ顔は観ることが出来るのでしょうか。
もともとお年玉は、神様からの贈り物を意味していたので、避けた方が良いそうです。
しかし、近年は儀礼的な意味は薄れており、実家や親戚からの「お小遣い」の感覚で渡されていることが多いです。
そのため、あげる場合はおめでたい柄のポチ袋は避け、表書きに「お小遣い」などにして渡すのであれば良いそうです。
まとめ
このように気にすべき点は多いですが、義理の実家の流儀に合わせるため、あれはしてはいけないのか、これはどうする?など、なにか迷ったことがあれば事前に連絡をした方が良さそうですね。
故人を悼む期間ではありますが、親戚が集まって、故人の思い出話などしながら楽しく過ごしている姿を故人は見たいかもしれませんし、それが一番の供養になるかもしれません。
今回ご紹介したのマナーは一部ですが、とりあえず、「おめでとう」と言わなければ大丈夫そうです。
礼儀はきちんと守った上で、義理の実家でも失礼のないお正月を過ごしましょう。