自宅が喪中で新年を迎える場合、親戚などの挨拶回りはどうしたらいいのでしょうか?
親しくしている親族にこそ正月の挨拶回りはしておくべきではないのか。
という疑問も出てきたりして、頭を悩ませるのも当然の事です。
自宅が喪中の場合の、新年の挨拶回り、仕事においての挨拶回り、ビジネスマナーなど紹介していきます。
不安なことも多いかもしれませんが、堂々と新年を迎えましょう。
喪中の時は親戚の挨拶回りは行かないほうがいい?
挨拶回りに行く場合
身内が亡くなったからと言って新年の挨拶回りができなくなるわけではありません。
たしかに喪中とは、亡くなった方に「哀悼の意(いたみ悲しむ)」を表し、自分の行動を慎む期間ではあります。
だからと言って、行動範囲を狭める必要はありません。
正月にしか会えない人、ゆっくり話をしたい人には会いに行きましょう。
従って「おめでとう」という言葉は控え、「昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。」と相手方に伝えれば何も失礼にあたりません。
服装も振袖等の晴れ着は控え、おとなしい服装にしましょう。
挨拶回りに行かない場合
深い悲しみで挨拶回りをする気が起きないかもしれませんね。
それはそれで全く挨拶をしないのもマナーとしてどうなの?と疑問を持たれるのはもっともかと思います。
どこにも行く気力がおきないという場合は、
「身内が亡くなって深い悲しみに落ちているのに、「新年を迎えておめでとう」と言える心理状態ではない」
ということを発信しましょう。
この場合は喪中はがき、または寒中見舞いとして親族の方に投函するのが一般的かと思います。
喪中はがきは12月初旬までに。喪中はがきが間に合わなかった場合、寒中見舞いを出しましょう。
寒中見舞いは1月7日~2月4日までとなります。
喪中時の新年の挨拶回り 相手への手土産はマナー違反?
お正月には毎年、お歳暮や手土産を持って行っている。
でも、自分が喪中の時ってお歳暮や手土産を持って行ったら非常識にならないのでしょうか。
手土産は自然なことのように思いますが、果たしてめでたい行為に該当するのか悩みますよね。
正月の挨拶は抜きにして、手土産だけであれば、寒中の1月8日からから訪問するのが一般的ですが、お正月を過ぎると誰にも会えないということもあります。
ですので、正月から挨拶回りと一緒に手土産を持って行っても構いません。
紅白ののし紙は使わずシンプルなのし紙で品物を包み、表には寒中見舞い(松の内前に訪問するのでしたらご挨拶)と表記しましょう。
その品物もまた日用品や食用品等で、めでたいニュアンスは控え、かつ「相手方が喜ぶような品物であれば手土産を持って行った本来の意味合いが十分伝わるかと思います。
【喪中】新年の挨拶回り 正月の仕事始めのビジネスマナー
お正月休みが終わり、さて、新年最初の仕事。
ビジネス関係においても正月の簡単な新年の挨拶回りをすることがあると思います。
その場合は「あけましておめでとうございます」と言っても構いません。
会社は組織であり、個人の事情よりも会社の都合を優先するからです。
ですので、会社員として通常の挨拶回りや、年賀状の送付はしても大丈夫です。
また、会社の中でも仲が良く、個人的な関係を持って接する方も多いかと思います。
その場合は個人という立場に戻り「あけましておめでとうございます」は控え、喪中の旨を伝えておきましょう。
忌引きなどで会社も休まれていると思いますので、喪中であることはわかっているはずです。
新年の挨拶は控えさせていただきましょう。
最後に
喪中の正月の挨拶回りは、個人を悼む気持ちと新年を迎える新しい気持ちが混在する非常にデリケートな期間です。
デリケートですが、明けましておめでとう等の言葉を控えることを頭に入れておけば、普段と何も変わらない生活を送ることができます。
また相手や世間との距離感を計って、その都度自分の立場を選択することが重要となります。
一番大切なのは故人を失って、悲しみの気持ちが自分の中にどれぐらいあるのかを知ることです。
それによって今回の挨拶回りの行うべきやり方も変わってくるでしょう。
同じ喪中といえども、自然にお迎えが来た高齢な祖父母が亡くなるのと、まだまだやり残したことがたくさんある実父や実母が亡くなるのではやはり気持ちが全然違うと思いますので、悲しみという度合いから世間では色々な選択肢が用意されていますので、今の自分の気持ちに正直に耳を傾けましょう。
一番は、何事も無理をしないことですね。