年末になると準備を始める年賀状。
自宅のパソコンを使って作成することも多いですよね。
自宅で作る以外にも、印刷会社に頼めばまとめて作成してくれるし、手書きよりも断然早くて便利です。
しかし、ついやってしまうのが、喪中の知らせを受けていたのに、忘れて年賀状を送ってしまった・・・。
早めに準備万端に用意すると、投函と入れ違いに喪中の知らせを受け取るなんてことも。
こんなとき、どうすればよいのでしょうか。
「喪中なのに年賀状を送ってしまった、出してしまった」
そんなときにどのように対処すればよいかまとめてみました。
喪中の人に年賀状を出してしまったときは
電話でお詫びを伝える
可能ならば電話で直接お詫びを伝えるとよいでしょう。
年賀状を送る相手ですので、縁のあるお相手だと思います。
直接お電話しお詫びを伝えることができれば、あなたの誠意は十分に伝わることでしょう。
普通はがきでお詫び状を送る
年賀状が相手に届く前に、すぐに普通のハガキでお詫び状を送ってもよいでしょう。
年賀状は、年明けての配達ですので、年内であれば十分間に合うと思います。
そうすれば年賀状を受け取っても、仕方がないと納得してもらえるでしょう。
併せて直接電話でも伝えることができれば不快な思いをさせてしまうこともないでしょう。
寒中見舞いでお詫びを伝える
タイミング的に間に合わないときには、松の内が明けた(7日くらい)に「寒中見舞い」(目上の方であれば「寒中お伺い」)を出して、お詫びを伝えるとよいでしょう。
会社(初出勤)で直接詫びる
プライベートではあまり付き合いがなく、電話もしずらいような会社の関係者であれば、休みに電話などで伝えるのも避けたい思いもあるかもしれません。
そんな場合には年明け初出勤の際に、会社で直接丁重にお詫びをするとよいでしょう。
取り戻し請求を利用する
郵便局に『取り戻し請求』を行うことができます。
郵便ポストに投函した郵便物や、窓口から差し出した郵便物を配達しないで差出人に返還してもらうことができるのです。
取り戻し郵便物が差出地の集配局を出ていなければ無料です。
集配局へ既に出てしまっていれば、500円程度の手数料はかかってしまいますが、年賀状は年明けに発送されるので年内であれば間に合うでしょう。
ただし年賀状で混雑している時期であると、確実に戻るかどうかはわかりません。
個人的には、電話やメールですぐにお詫びをすればいいのではないかと思います。
普通はがきや寒中見舞いで使えると、さらに誠意が伝わるかもしれません。
しかしながら、送ってしまった相手によっては、最初から何もなかったようにしたいこともあるかもしれませんね。
そんな時には、取戻し請求を急いで行うとよいでしょう。
お詫び状を出すときには
喪中の方に年賀状を出してしまった場合のお詫びは、「悲しみにくれている中、お祝いの言葉を伝えてしまい申し訳ありません」という内容になるかと思います。
この場合、お悔やみ電報の文例なども参考となるのではないでしょうか。
喪中であることを知らずに出してしまった場合であれば、
「○○様がご逝去との悲報に接し、大変驚いております。 存知あげなかったとは言え、賀状を差し上げてしまい、申し訳ありませんでした。 遅ればせながら、謹んで哀悼の意を表します」
など、 お詫びと、故人のご冥福を祈る言葉を伝えるとよいでしょう。
喪中に年賀状を受け取った人の心情は?
喪中に年賀状を受け取ったときどのような気持ちになるのか、リサーチしてみました。
喪中に仲の良い友達から年賀状を受け取り少々複雑な気分になりました。
もちろん喪中であるという事は伝えていましたし、こちらからはご挨拶を遠慮させていただくという意味で、相手からの年賀状を受け取らない、という事ではないと頭ではわかっていましたが。
「ちゃんと喪中はがきが届かなかったのか?」
「喪中の意味がわからないのか?(普通ならありえませんがちょっと無神経なところがある子でしたので)」
と、戸惑いました。
もちろん、関係を切るなんて事も無く、普通にお付き合いは続けていますが。
引用元:
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2628096.html
昨年10月に同居していた父が亡くなり、11月末に喪中はがきを出しました。
数日後、友人から「全然知らなくてごめんね。またお参りさせてね」と電話がありました。
そして今日、その友人から「またランチ行こうね!」の添え書きとともに家族写真が載った年賀状が届きました。
父のことを思い出すと今でも悲しいし、新年早々ちょっと複雑な気持ちになってしまいました。
引用元:
https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2018/0101/832306.htm
喪中はがきは、出した側が喪中なので新年の挨拶を遠慮するという、ことです。
なので、こちら側は年賀状を出してもいいのだそうです。しかし、そういう事を知らずに気にする方もまだまだ、いらっしゃるようです。
ウチの喪中の年には、たくさん年賀状いただきましたよ。
一通も来ないより、嬉しかったです。
引用元:
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2628096.html
受け取られた方の心持ちもあるようですが、不快に感じられる方は沢山いらっしゃるようです。
うっかりで送ってしまった場合は、そのままで済まさずに、すぐにできる対応をしましょう。
喪中の人に年賀状を出すことはタブーなのか
本来「喪中」は、日本古来の「穢れ(けがれと読みます)」の観念が深くかかわっていました。
「ケガレ」とは「気枯れ」で、生気がなくなってしまうこと。
つまり最大の穢れは「死」でした。
身近な人が亡くなると、その穢れが伝染すると考えられたため、これ以上穢れが広がらないように、他の人との交わりを避けるという定めがありました。
そのため、喪中の場合は、年賀状を出さないという風習ができたのです。
ですので、相手が喪中であっても、年賀状を送ることに問題はありません。
しかしながら、同時に「喪中」は、故人を偲び悲しみの中にいるので、お祝い事をする気分ではないという意味もあります。
お祝い事をする気分でないところに、お祝いの言葉を届けてしまったら、失礼にあたるかもしれません。
最近では、年賀状に家族写真を入れることも増えてきています。
そのような年賀状であれば、なおさらでしょう。
もちろん、相手が送られることに問題はないとわかっていれば、何ら問題はありません。
個人的にはこの場合、家族写真などは使用しない、また年始状を送らせていただく方がよいのではないかと思います。
まとめ
喪中であることを知らずに年賀状を送ってしまった。
年賀状を投函した後で、喪中の知らせが届いた。
このような場合は致し方ないところではあります。
しかし、お相手からの喪中はがきを受け取られているのであれば、それは大切なお知らせでもあります。
丁寧に保管し年賀状を準備される際には十分に注意してください。
年の初め、些細な不注意から、懇意にされてきたお相手と気まずい関係になるのは避けたいものです。
「仕方がない」で終わらせることなく、できることを誠意をもって行いましょう。
しっかりとしたフォローを行うことで、より良いお付き合いを続けていくことができるといいですね。