いざ喪中はがきを作ろうと思ったら、喪中はがきの字ってどんな色で書くのが正解なの?カラー印刷ってしちゃっていいの?など喪中はがきの色で悩んじゃいますよね。
ここでは具体的に、喪中はがきの色はどんな色にしたほうがいいのかについてお話ししようと思います。
喪中はがきの通信面(文面)の書き方と文字の色について
喪中はがきなどの挨拶状は黒系統の色で書くのが一般的ですが、一言に黒といっても、「黒色」や「薄墨(グレー)」などがあります。
では、通信面(文面)にはどちらが適切なのでしょうか。
結論から言うと、黒も薄墨も一長一短といった感じで、実はどちらを選んでもかまいません。
それぞれのメリットを挙げてみましょう。
黒い字で書くメリット
- 高齢者でも読みやすい。
- 内容が伝わりやすい。
字がはっきりと見えることで、読みやすくなり、喪中であることが伝わりやすくなります。
薄墨(グレー)
- 控え目な印象を与え、喪中らしさを表現できる。
こちらは雰囲気から喪中らしさが伝わってきましたが、その反面文字が読みずらくなってしまうので注意しましょう。
このように、黒色、薄墨のどちらでも、喪中を伝える内容であればどちらでも良いですが、相手が高齢者で字が読みづらい、なんてことがない場合は薄墨で送ることをお勧めします。
喪中はがきの宛名面の文字の色について
では、宛名面の文字の色について触れていきましょう。
結論から言うと、宛名面に関しては「黒色」の方が好ましいです。
挨拶分は、故人などのことを書いたものなので、喪に服していることを伝えるために薄墨の方が良いかと思いますが、宛名面は送る相手側の住所や名前を書くわけなので、薄墨にしてしまうと、受け取った側は少し嫌な思いをしてしまう可能性があります。
また、配達を行う郵便局の方にとっても、黒色で書かれていた方が読みやすいので、黒色で書く方が親切です。
カラー印刷はしてもよいのか
喪中はがきではモノクロにする必要はなく、喪中らしさを伝える目的であれば、イラストなどカラーデザインを入れても良いです。
ただしいくつか注意点があります。
挨拶文とのカラーバランスを意識する
メインは挨拶文なのでデザインが文字を邪魔してしまうことがないようにしましょう。
特に薄墨で書いた場合は要注意です。
さらに読みにくくしてしまうことがないように、淡い色や落ち着いた色のデザインを薄くして貼るなどして工夫しましょう。
派手な色やデザインは避ける
喪中はがきなので、喪中らしさが伝わるようなデザインにしましょう。
検索すれば、テンプレートとして用意してあるものがありますので、それを活用すると良いでしょう。
いくつか喪中はがきで使われるデザインについてご紹介します。
蓮
喪中はがきの中でもトップの人気があるのが蓮のデザインです。
蓮の花言葉は「休養」、「清らかな心」のように、故人を思わせるものです。
どの年代にも幅広く親しみがあり、水墨画など蓮をモチーフにしたデザインも多く存在します。
南天
南天は中国が原産ですが、日本では当て字で「難を転じる」という風に言われ、縁起の良い植物として有名です。
喪中はがきにふさわしい、赤と緑という控えめな美しさがあるのが特徴です。
椿
椿には、主に赤色と白色があり、紅白を思わせるところなどから、万葉集に詠まれるなどして、古くから日本にとってなじみのある花です。
縁起が良いとされているわけではありませんが、「女性らしさ」「最高の愛らしさ」といった花言葉があり、特に個人が女性である場合に用いられる傾向にあります。
改めて喪中はがきを送る意味を確認
喪中はがきは、その年の間でその人の身内にご不幸があった場合、毎年年賀状を送っている相手でも、新年の挨拶をしない(つまり、年賀状を送らない)ことを前もってお知らせしておく挨拶状(年賀欠礼ともいう)のことです。
「喪中」とは、「喪」に服している期間のことを言いますので、おめでたい行事などをあまりせず、家でつつましく暮らしていくことを「喪」と言い、喪中は一般的に亡くなられてから1年間です。
この1年間の喪中には結婚式や祝宴・祝賀会、参拝、正月の年始参りなどを控えます。
年賀状を書くときは、「新年 あけましておめでとうございます」などと書くのが一般的ですが、喪に服している喪中の方にとってはできるだけおめでたい行事を避けたいので、「おめでとうございます」と送ることはしません。
そのため、年賀状は送らないようにしたいのですが、その挨拶をしないと一方的に年賀状を送っていないことになり、失礼になってしまいます。
そこで、「私は年賀状を送りませんよ」と前もって伝えておく手段が、喪中はがきを送ることになるのです。
喪中はがきを送る時期は、相手が年賀状を送る前に届くようにしなければならないので
11月末までには送るようにしましょう。
逆に早すぎても、相手が年賀状を書くころには忘れてしまっている可能性があるので
11月頃が望ましいかと思います。
12月に入ってから喪中になった人は、あえて喪中はがきは送らずに、年が明けた1月に
「寒中見舞い」として、急に喪中になったことと、年賀状をいただいたお礼とを
兼ねて出すようにしましょう。
まとめ
喪中はがきを書くときは、挨拶文を書いた通信面は黒色・薄墨のどちらでも良いが、特に高齢者だとか理由がない場合は薄墨にします。
そして送る相手の住所などを書いた、宛名面は黒色にするようにしましょう。
喪中はがきを送る意味を確認し、喪に服していることが相手に伝わるようにする必要があります。
喪中はがきは送る機会があまりないと思いますが、きちんとルールを守り、相手に不快な印象を与えないようにすることが1番ですね。